「エニアグラムってなに?」
「エニアグラムについて知りたい」
心理学に関心のある人や、ビジネス研修などでエニアグラムという言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
一般的には「9つの性格」として、性格分類やタイプ診断にも使われることの多いエニアグラム。
そのエニアグラムがどういうものなのかを、この記事では簡単に解説します。
このサイトを運営しているのは二人とも心理カウンセラーの夫婦。
私たちがカウンセリングや心理セラピー、講座を行うときも、自己理解と他者理解に最適な人間学として、かなりの部分でエニアグラムの考え方をベースにしています。
エニアグラムは、掘れば掘るほどめちゃくちゃ深い叡智なのですが、ここでは初めてエニアグラムに触れる方にも分かりやすいように、さらっと紹介させていただきます。
エニアグラムとは
エニアグラム(Enneagram)という言葉はギリシャ語に由来します。
ギリシャ語で、「9つの点がある図形」という意味の言葉です。
エニアグラムでは、人間には9つの性格タイプ(9つの根源的欲求と囚われ)があり、すべての人はそのうちの一つに当てはまると考えます。
エニアグラムのもともとの起源は明らかになっていませんが、はるか古代から存在していて、古代の人々は宇宙の法則や世界の出来事の意味を、エニアグラムの図形を使って示したと言われています。
エニアグラムは古代から伝わる叡智として、口伝で脈々と伝わってきました。
古代ギリシャの時代には、ピタゴラスやプラトンの哲学を取り入れ、さらにイスラム神秘主義、ユダヤ教、仏教、ヒンドゥー教、キリスト教など、様々な思想や哲学、宗教の考え方を融合させながら、現在の形になりました。
そのようなマニアックで難しい話はさておき、現代社会に生きる私たちがエニアグラムを学ぶ意味は、「本質とつながって生きる」ことへの道筋をエニアグラムが示してくれているからだと思います。
人間には9種類の本質があり、そのうちのどれか一つをもって生まれてくる。
自分に与えられた本質の力を知ることで、「自己理解」「自己成長」「他者理解」ができ、本質につながって生きることができるというのが、現代におけるエニアグラムの学びの意味だと思っています。
エニアグラムを学んで本質とつながって生きる
- 自己理解(自分の本質の力を知る)
- 自己成長(自分の本質を活かし、自分の強さと弱さを受け入れながら自己成長する)
- 他者理解(自分と他者の違いを理解し、相互理解に活かす)
エニアグラムのタイプ判断方法
エニアグラムを自分を活かすための知恵として取り入れるには、まず自分のエニアグラムタイプが9タイプのうちのどれなのかを知る必要があります。
すべての人は、エニアグラムの9つの力のうちのどれか一つをもって生まれ、一生変わることはありません。
9つの力とは、「正しさ」「愛・つながり」「成功・達成」「独特さ」「知識」「調和」「楽しさ」「力・強さ」「平和」の9つです。
この9つの力には優劣などなく、どれも等しく素晴らしいエッセンスです。
エニアグラムのタイプは生年月日などで分かるものではなく、自分の内面を見つめて自分の本質的な価値観を明らかにすることで分かります。
エニアグラムのタイプ判断方法はいくつかありますが、現在最も普及しているのは、質問リストに答えていき、一番チェックが多くついたタイプが自分のタイプという判断方法です。
エニアグラムの自己診断は難しい
そのような、質問に答えていく診断方法はあくまで簡易的なものであり、この方法で本当の自分のエニアグラムタイプにたどり着く確率は30%くらいと言われています。
自己診断が難しい理由は別途記事に書きますが、それくらい誤認も多く、難しいのがエニアグラムのタイプ診断です。
エニアグラムは生きた人間学なので、リアルな人間理解が大切なのです。
エニアグラム探求セッション
自分のエニアグラムタイプを誤認してしまうと、本質の自分の力を活かすことから遠のいてしまいます。
そうなってしまうのはあまりにももったいない。
そのような考えから、私たちは「エニアグラム探求セッション」というサービスを提供しています。
エニアグラム探求セッションでは、あなたの人生のストーリーをじっくり傾聴することで、あなたが本当に大切にしている価値観や、自然にしている行動パターン、発しているエネルギーなどを読み解き、対話を通してエニアグラムのタイプ診断をしていきます。
「自分の本当のタイプが分かって腹落ちした」「自分のことが好きになった」など、多くの方に好評をいただいています。
興味のある方は、こちらから詳細をご覧ください。
まとめ
この記事では「エニアグラムってなに?」ということについて簡単に解説しました。
この記事に書いたことはエニアグラムのほんのさわりで、別記事ではエニアグラムのタイプごとの違いなど、もう少し深めて書いていきたいと思っています。
お楽しみに!