エニアグラムの講座やコミュニティ、また私たちのエニアグラム探求セッションを通じて、たくさんのタイプの方を見てきました。
私自身はタイプ9なのですが、自分のタイプはもちろん、自分以外のタイプの方の感じ方、考え方を知れることで【こんなにも見ている世界、突き動かされているものが違うのか】ととても勉強になります。
始めてみたらとっても毎回楽しい【エニアグラムタイプ別おしゃべり会】。明日10/14はタイプ3の会が開催されます。
(エニアグラム探求セッションを受けて下さった方ならどなたでもご参加頂けます。)
今日は、そんなタイプ3について、書いてみたいなと思います。
私たち人間は、生きるために必要な9つのエネルギー・力をどれか1つ与えられて生まれてきます。
タイプ3の人に与えられたエネルギー・力は、【成功】。別の言い方では【達成】などと表現されたりします。
この地球で、肉体を持ち様々なことを体験しに生まれてきた人間の私たちにとって、成功することや達成感を味わうことは、とても大切で尊く、かけがえのないことですよね。
けれども、ご自身がタイプ3であることを受け入れることに拒否反応がある方は非常に多いように感じます。(ちなみに、ご自身のタイプを受け入れ難いのはタイプ3だけに限ったことではなく、どのタイプの方も、ご自身のタイプを一番嫌がる傾向にあります( ;∀;))
それは、タイプが持つ「イメージ」に引きずられて、自ら「ジャッジメントしているから」なのですが、私は少しでもその誤ったラベリングを解いていきたいなと願っています。
今日は、タイプ3の人の持つエッセンスについて、熱く語りますよd( ̄  ̄)
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ではどんなふうにご自身をジャッジメントしているのか、タイプ3の方がタイプ3のイメージを話しているのをいろんなところで聞いたまとめとしては、
「【成功】なんてなんか薄っぺらい。成功や達成のためなら手段を選ばない薄情者みたいで嫌だ」といったことを概ね仰います。そしてそういったラベリングにご自身が非常に傷ついているように感じ取れるのです。
では、タイプ3の方になにが起きているのか?
私の独断と偏見で分析してみますと…
①ハートセンターゆえのデリケートさ
②バランスタイプゆえの苦しさ
③「成功」ゆえの苦しさ
④「成功」という定義への誤解
があるのかなと思っています。
順番に解説しますね。
①ハートセンターゆえのデリケートさ
私たちのお伝えするエニアグラムでは、「センター」というものを何より大事にします。
人間は頭、心、体の3つの部位を使って生きているのですが、どれも万遍なく使えたら1番良いのですがなかなかそうはいかず、1番得意な部位をセンターとして定めてそこに頼って生きています。
頭を1番得意として使っているのがヘッドセンターのタイプ5.6.7。
心を1番得意として使っているのがハートセンターのタイプ2.3.4。
体を1番得意として使っているのがガッツセンターのタイプ8.9.1。
タイプ3は、心が1番得意なハートセンターになります。
ハートセンターの人は、心が基軸となっているので、目の前の人と心を通いあわせて幸せを分かち合いたいという気持ちが何より強いです。
ふんわりとした優しく軽やかなエネルギーを纏っています。優しく愛ある関係を何より大切にします。
ガッツセンターの力である「本能」を否定してハートを育てた人たちですので、ガッツセンターのように自分の「存在」に関する揺るぎない自信といった感覚が薄くなり、他者からどう見られているか(セルフイメージ)によって自身を測ります。
つまり、他者からの評価によって自身の価値が揺れ動きやすい(ハートが揺れやすい)ところがあるのです。
ハートセンターは、ハートのまわりの保護膜がガッツセンターやヘッドセンターが例えば1cmくらいの厚みがあるとしたら、極薄の0.3mmくらいしかない感覚なのだそうです。
つまりハートでダイレクトに感じ取るので、ガッツセンターやヘッドセンターよりかなり繊細でかなりデリケートです。
(こんなふうに言うと「ヘッドの私も、あるいはガッツの私も繊細よ!と憤りの声が上がるかもしれません。私が実はそう思っていました笑 でも、今は本当にその通りだろうなとたくさんのハートセンターの人たちを見て実感しています。)
そして、自分が感情の交換や人との関係を何より大切にする分、そこで何かあると深く深く傷付きます。
それゆえに、そんな繊細なハートのタイプ3の人たちが【成功が大事なんでしょ】と思われてしまうことは、なんだか冷たい人間と言われているようでハートが疼き、傷ついてしまうのです。
② バランスタイプゆえの苦しさ
また、タイプ3の人は、バランスタイプでもあります。
バランスタイプとは、エニアグラム図の正三角形で繋がっている3.6.9の人たちのこと。
バランスタイプの人たちは、生まれながらにして人は他者と共存していく生き物であり、他者とバランスをとって生きていくことが大切である、という考え方を自然に持っている人たち。
全体のバランスを取れるという意味では素晴らしい気質なのですが、それゆえに、本来持っているセンターの力が弱まるという弱点もあるのです。
例えばタイプ9はガッツセンターなのに、バランスタイプでバランスを取るために力が抑えられて、ガッツが他のタイプ(8.1)に比べて使えなくなる。(無気力になる)。
タイプ6はヘッドセンターなのに、バランスタイプでバランスを取るために力が抑えられて問題が起きたときに他のタイプ(5.7)に比べてヘッドが使えなくなる(パニックになる)。
同じように、タイプ3はハートセンターなのに、バランスを取るために力が抑えられてハートが使えなくなる(深く自分の感情を感じにくくなる)。
そう。ハートが基軸だけれども、自分の深い深い感情にアクセスすることが難しいというのが、タイプ3の人の苦しみでもあるのです。
③「成功」ゆえの苦しさ
なんだそれは!酷い!という声も聞こえてきそうです。
けれどもそれには理由があります。
それは、タイプ3の人が持つエネルギー・力「成功」ゆえのことなのです。
成功や達成を成し遂げるためには、効率がとても大切になります。
何か目標ができた時に、いちいちそれに関する毎日の細かい感情の揺れやストレス、関わる相手への憎悪、悲しみ、苛立ち、苦しさなどを感じて味わっていたら、目標を達成するまでに時間がかかってしまいます。
しんどいなぁ〜だから今日はサボろう、、なんてやっていたら、成功は遠のいてしまいますもんね。
だからある意味、深く感じないことで、「成功」というものを成功させる戦略を取ったのです。
タイプ3の方は、「自分が薄っぺらい気がする」とよく言います。
それは、本当の自分はもっともっと奥深くて、もっと深い部分で感じ取っている何かがあると、どこかで分かっているからなのだと私は思うんです。
タイプの囚われは普通にしていたら当たり前のように流されてしまうパターンです。
そこに疑問を持ち、問いが立っているからこそ出てくる言葉。真実を見つめようとする尊い眼差しだと感じます。
ここに以前Instagramで投稿したイラストを引用します。
タイプ3のたくさんの人とお話しすることで私が1番感じたことは。
意外にも、【自信のなさ】です。
①でお伝えしたように、ハートセンターの方は自身の価値をそのままの状態ではなかなか感じられず、人に愛される、評価される自分であることで測っています。(ヘッドやガッツもそれぞれの方法があります)
タイプ3はとても明るいし、積極的だし、成功しているイメージを見せるので、とても自信満々にみえます。
でもね、その実、本当はとっても自信がありません。ありのままの自分では価値がないと(潜在意識で)本気で思っています。
この外に見せている印象と、内実(デリケートで自信がない)にギャップがあるので、誤解もされやすいかもしれません。
けれどもいつだって誰より努力しているし、
それを人に見せないし、
実際に成功できる人だから
隠れた苦しみが、たくさんあるんです。
私はそのことを、タイプ3の方たちからたくさん学びました。
④「成功」という定義への誤解
じゃあ、タイプ3って苦しいばかりなの?と思われてしまうかもしれません。
そんなことはないです。
ここからが私が1番言いたいことです。
タイプ3の持つエネルギー・力・エッセンスの【成功】。
この成功の力を、どうか見くびらないで頂きたい。
成功とは、この地球で、この体で生まれてきた私たちが【体験】できる素晴らしいことのひとつです。
私たち人間は、根源的な喜びとして、【成長したい】と願っています。
何もできない赤ちゃんの状態で生まれた時から、それは始まっています。
ハイハイしていた赤ちゃんが、初めて立ったとき、歩いたとき、言葉を発したとき、、
その姿はまわりの大人を喜ばせ、感動させてきました。
私はタイプ3の人たちは、こういった成長すること、目標を設けてその夢を叶えていくことの素晴らしさを、自身の姿を通して伝えてくれる人たちだと思っています。
その過程は地味でも、努力を重ねて何かを達成した人の姿に、私たちは勇気づけられたことが何度もあるはずです。
タイプ3の人たちは、とても素直でかなりの努力家ですので、そういった「成功」を私たちに見せてくれるのです。
また、「成功」というのは、何も成果や数字、名誉のことだけではありません。doingだけではない。
本当の「成功」の意味。それを体現している素晴らしい動画があります。
以下は、事故によって右手と両足を失ってしまった山田千紘さんというYouTuberが、当時運ばれた病院でスピーチを行った動画になります。
ぜひ見て頂きたいです。
この方の動画を見ると、タイプ3の素晴らしいエッセンスを非常に感じられます。
まずは圧倒的な話の上手さ。これはタイプ3の人のもつ賜物ですね。
ハートで話しているので、聴衆を惹きつけ、心が掴まれます。
そして後半はご本人も涙していますが、ご自身とつながり、気持ちを感じています。
【人】との関わりによって再起を誓うところ、
実際に目標を決めてから本当に人並みならぬ努力をしてリハビリをやり遂げた(成功)ところ、
同じ状態にある人にも、健常な人にも、たくさんの勇気と影響を与える力。
助けてくれた人への感謝の気持ち。
タイプ3の人の【成功】や【目標達成】の目標というのは、単なる上辺の目標ではないのです。
【目標】の次元が、そんなものではないということ。
普通の人なら絶望してしまうような運命にさえ、光を探し、前向きに捉えて、人生をより良いものにする。
命として生まれたなら、どう生きたら良いのか、前向きに捉えそれを自分の手で掴みにいく、その素晴らしいエッセンスを持っているのが、タイプ3の人たちなのです。
得たいと願う大切な何かを、行動によって私たちはこの地球で得られるんだということを、姿勢で見せてくれるのがタイプ3だと思います。
…書いてて涙が出てくるのですが( ; ; )笑
タイプ3の素晴らしさ、伝わったでしょうか??
エニアグラムでいうところの「成功」というのは、Doingではありません。Beingのことなのです。
もし少しでも伝わったなら、とても嬉しいなと思います( ◠‿◠ )
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明日はタイプ3のおしゃべり会です( *´艸`)
エニアグラム探究セッションを受けてくださった方はどなたでも参加頂けます。